【偉人から学ぶリーダーの心得・三鏡】唐の皇帝太宗と魏徴

どうも、まゆらです。

「上司にしたいアニメキャラ」と調べるといろいろなランキングがでてきます。

その上位には、ドラえもんやリヴァイ兵長（進撃の巨人）、はたけカカシ（NARUTO）などなど。

意外なところでは、悪役のイメージが強いながらも、部下に対する丁寧な言葉遣いや気遣いが評されたフリーザ（ドラゴンボール）がトップとなっているものもあります。

また、現実世界にも優れたリーダーは多く存在し、そういった人々が歴史に名を残してきたわけです。

そんな偉人たちからリーダーとしての心得を学ぼうということで、

今回は「唐の皇帝太宗と三鏡」について紹介したいと思います。

登場人物と時代背景

まずは、太宗って誰？という方のために、登場人物と簡単な時代背景についてです。

昔の中国のお話なので、しっかり調べると難しく、読めない漢字だらけで嫌になってしまうと思います…

ですので、できるだけやさしく、物語っぽく進めていきます！

まずは、次のことを覚えておきましょう！

時代は、620年代ごろ、昔の中国の唐の時代のお話になります。

（日本史の中では、聖徳太子や遣唐使を習うところの時代です。）

唐王朝を治める父の次男として生まれた太宗は、幼少期からとても優秀な子だったそうです。

そんな弟をよく思わない兄の建成は、次期皇帝の座が優秀な弟に奪われるかもしれないと考え、優秀な側近である魏徴とともに、太宗の暗殺を計画しました。

しかし、事前にこの計画を察知していた太宗と房玄齢はこれを返り討ちにし、

太宗が唐王朝の第2代皇帝となりました。

太宗と魏徴

無事に行程となった太宗は、626年～649年までの長い期間、唐の統治とその基盤の確立を果たし、有数の名君と称えられています。

そんな太宗ですが、即位後、なんと魏徴を側近として迎え入れたのです。

自分を暗殺しようとしたあの魏徴をです。

というのも、もともと魏徴という人物はとても優秀であったこと、

そして、諫議大夫（かんぎたいふ）という役職を引き受けてもらうためのものでした。

諫議大夫とは、皇帝に対し、非を諫（いさ）め、苦言を呈する役、

つまり、「王が間違ったことをしたと思ったら、しっかりと理由を説明して止める」

もっと簡単に言うと「ダメ出ししてね」という役になります。

お察しの通り、王に物申すわけですから一歩間違えば命はありません。

しかし、魏徴はその生涯を終えるまでに200回の諫言（かんげん）を呈し、王の行いを正したと言われています。

三鏡（銅の鏡、歴史の鏡、人の鏡）

そんな太宗ですが、魏徴が亡くなったとき、次の言葉を残しています。

これがタイトルにある三鏡（銅の鏡、歴史の鏡、人の鏡）です。

銅の鏡は、言葉の通り、ものを映す鏡ですね。

この鏡を見て、服装は乱れていないか、笑顔でいれているか、など自分の状態を確認することができる。

歴史の鏡は、過去の出来事を学び、教訓とすることで将来に役立てることができる。

そして最後に、人の鏡。

皇帝となり、国で一番偉くなった太宗の周りにいるもののほとんどが、「YESマン」です。

そんな中、自分が間違った方向に進んでしまったときに、

「それは違う！」とはっきり諫めてくれる部下の存在は、太宗にとってとても貴重なものだったと考えられます。

だからこそ、もう自分を諫めてくれるものはいないと魏徴の死を悼んだのでしょう。

人の鏡

前述のように、太宗は魏徴をとても頼りにしていました。

しかし、人の鏡、特に後輩や部下からの指摘を素直に聞きいれ改善してきた太宗の器の大きさにも驚かされます。

しかし、皇帝や現代のリーダーが裸の王様にならぬようにするためにとても大切な教訓だと感じました。

「YESマン」が多い現場では、会議や進行はスムーズに進むかもしれませんが、

道がそれているときになかなか気が付きにくいという特徴があります。

だからこそ、自分に厳しく諫言してくれる人を大切に近くに置くことが、成功の要素の1つなのかもしれません。

まとめ

今回は、「唐の皇帝太宗と三鏡」を基に、リーダーの心得について考えてみました。

太宗と魏徴のやり取りは、貞観政要（じょうがんせいよう）に記載されています。

また、この記事では簡単にするために省いていることが多くあります。

詳しく知りたい方は、合わせて調べてみてください。

年を重ねるにつれて、まとめる立場になる機会も多くなってくると思います。

そのときには、器をおっきく持って、かっこよくリーダーを務めあげたいものです。

ちなみに、皆さんの上司にしたいアニメキャラは誰ですか？

以上です！